環境化学センターでは、オキシダント、つまりオゾンがブナの成長に及ぼす影響を調べています。
OTCは上の図のような装置で、2つをペアーとして一つは自然の空気、もう一つはフィルターを付けて浄化した空気が流れ込むようにしてあります。
この装置の中に植えたブナの苗は、一年目は変化が見られませんでしたが、2年目になると夏以降葉緑素の含量で差が現れ、自然の空気の下では落葉も早く始まり明らかな差が出たといいます。
現実にここの大気にさらされたブナは元気がなく、参加者は丹沢のブナ枯れと大気汚染の関係を明らかにした画期的な実験の現場を目の当たりにして問題の深さに衝撃を受けました。
午後は、林野庁関東森林管理局東京神奈川森林管理署長片岡辰幸氏外の案内で、玄倉国有林の熊木沢での治山事業地を見学しました。
西丹沢は、元々石英閃緑岩の崩れやすい地質ですが、1972(昭和47)年の集中豪雨によって大きな被害が出ました。
その復旧工事や、最近はシカの採食圧による林床の荒廃に対応して植生保護柵の設置もしていると言うことでした。
また、丹沢地区の国有林は地森林生物遺伝資源保存林などとして木材生産は行っていないとのことでした。
熊木沢の広い河原から、蛭ヶ岳が間近かに見え、頂上のブナの衰退が痛々しく見えました。
今回の視察に当たって、多忙な中現地の案内や資料の提供を頂いた、神奈川県環境科学センター、関東森林管理局東京神奈川森林管理署、神奈川県自然環境保全センターの皆様に感謝いたします。
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